原告の証人尋問(H19年8月29日)の内容
原告側の原弁護士から主尋問が30分ほどありました。
内容は
(1) 事故の前々日に私が長男修平と電話で話をした内容について
「狭い台の上に立って缶の蓋の検査をしている」
「上っている台が狭いので、足を踏み外し落ちそうでこえーよ」と言っていたこと
(2) 病院、会社からの事故の連絡
「修平君が脚立から落ちて怪我をしました。」と会社の人が言っていたこと。
(3) 医師からの説明
「三途の川に足を半分ほど入れた状態だった。若いから手術したが、 60歳台の年齢だったら手術はしなかった。」と言っていたこと
(4) 本件事故についての労災申請の経緯について
(5) 会社関係者からの説明を受けた内容について
何度か会社関係者の人に缶蓋の検査作業のことや修平を発見した時のことを聞いた内容について
私が会社のライン責任者に「脚立は落ちそうで危ないとは思わなかったのか」と質問したところ、その責任者は「落ちそうで危ないかなーと思うけど実際に事故がなかったから」と言っていたこと
(6) 会社側からの慰謝料振り込みについての経緯
(7) 脚立の上に立っての実験について
修平が使っていた脚立と同じ形状、大きさのものを注文して作り、その上に立ち続つづけた時の足や腰の疲れの状況について
(8) 再現実験について
修平が働いていた事故現場を再現して実際に脚立の上から人が落ちるところをビデオ撮影した内容について
(9) 裁判官に言っておきたいことについて
「働くことはきらいではないよ」と修平はいつも言っていました。
その長男修平を亡くしてしまった私たちは申し上げます。
長男修平が働いていた工場の施設や、設備、働く環境について安全配慮義務を果たしていなかった被告らに対しては、裁判所の公正な判断をして欲しいと思います。
被告側の弁護士からの反対尋問について
テクノアシスト相模の弁護士、大和製罐の弁護士、被告室町正美(テクノアシスト相模の当時監査役で弁護士)から反対尋問をうけました。
相手は、いかにも自分の言っていることは正しいのだから答えなさい、というように装って聞いてきました。一瞬困ったな、どのように答えようかと迷いましたが、原告側の原弁護士から「想像で言わないこと」とアドバイスを受けていたので、助かりました。
原告の証人尋問の前に被告大和製罐東京工場の製造第一課長(当時)の尋問が1時間ほどありました。
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