第169回国会閉会後 厚生労働委員会 第1号
平成二十年九月十八日(木曜日)
午前十時開会
・・・【中略】・・・
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○政府参考人の出席要求に関する件
○社会保障及び労働問題等に関する調査
(標準報酬月額等の不適正な処理に関する件)
(非食用事故米穀の不正流通に関する件)
(後期高齢者医療制度等の保険料の特別徴収に
関する件)
(社会保険病院及び厚生年金病院の在り方に関
する件)
(職業能力開発施策に関する件)
・・・【中略】・・・
○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
・・・【以降、途中まで略】・・・
○福島みずほ君 ・・・【中略】・・・。
労働者派遣法のことでお聞きをします。
八月二十一日の共同通信社の記事によれば、派遣労働者の製造作業の現場で起きる労災が九倍に増大しているということです。どのような要因で労災事故が増えたと分析をしていますか。
○政府参考人(金子順一君) お答え申し上げます。
これは労働者死傷病報告というものに基づきまして私どもの方で分析をしたものでございますが、この間、派遣労働者の数が大変増えたということで、そういうことを背景に災害が増えていると。それから、業種別に見ましたときに、製造業、運輸交通業、商業、こういったものを比べてみますと、特に増加率についての業種別に見たときの著しい差は認められない、こういったこと。それから、事故の型、起因物等から見た場合に派遣労働者であるがゆえの特殊性といったものは見当たらなかったということでございまして、全体を通じて申し上げれば、派遣労働者の数が増加する中でその災害が増加をしているというのがこの死傷病報告の現段階での分析から得られたところの結論ではないかなというふうに見ております。
○福島みずほ君 派遣の中で労災が八倍になっている、分母が増えているということもありますが、極めて問題だと思います。
九月十二日に公表された労政審議会の報告について、製造業における日雇派遣が禁止されていないのはなぜですか、さらには、日雇派遣そのものが規制されていないのはなぜでしょうか、極めて問題です。かつて、大臣は、メーキング、製造業について派遣認めるのは問題だと私の質問に答弁をしてくださいました。どうですか。
○委員長(岩本司君) 参考人でよろしいですか。
○福島みずほ君 いや、大臣。大臣。
○委員長(岩本司君) 大臣、よろしくお願いいたします。
○国務大臣(舛添要一君) 私は、基本的にその認識を持っていますから、日雇派遣を禁止する法律を出したいと思っております。
ただ、逆の意見もありまして、たとえ製造業であってもこういう働き方をやりたいという方もおられるんです。ですから、これは関連の審議会でしっかりもんでいただいて、そして結論を出していきたいというふうに思っています。
○福島みずほ君 名ばかり管理職についての通達が出ました。しかし、これはアルバイト、パートの採用や解雇、部下の人事考課などができれば管理監督者としていて、今はアルバイトの人だって採用したりしていますので、この基準だと名ばかり管理職が増えてしまうのではないかという危惧も大変持っております。名ばかり管理職の通達が逆に規制することではなく緩めることにならないよう強く要請をしたいと思います。
以上です。
・・・<以下省略>・・・
|