第170回国会 本会議 第4号
平成二十年十月三日(金曜日)
午前十時一分開議
・・・【中略】・・・
○本日の会議に付した案件
一、請暇の件
一、日程第一
一、裁判官弾劾裁判所裁判員予備員、裁判官訴
追委員及び同予備員辞任の件
一、裁判官弾劾裁判所裁判員予備員等各種委員
の選挙
・・・【中略】・・・
○福島みずほ君 私は、社民党を代表して、麻生総理並びに関係閣僚に対して質問をいたします。
・・・【以降、途中まで略】・・・
社民党は、今の社会の最大の問題の一つは格差の拡大と貧困だと考えています。今、生活の底が抜けるような不安を地域で人々が感じています。灯油の値上がり、九年間給料が上がらない、にもかかわらず物価は上がるという生活困窮、非正規雇用で働く人が働く人の三分の一、何と年収二百万円以下で働く人が四人に一人となりました。地域に医者がいない、自治体病院が閉鎖になって困る、住めなくなるという声を全国至る所で聞きました。希望がなくなっています。まさに生活の破壊、命の破壊です。
社民党は、小泉構造改革は改革の方向が間違っていると初めから批判をしてきました。二〇〇三年の総選挙で、改革の方向が間違っており、国民の生活を破壊すると、初めから反対をしてきました。二〇〇三年の総選挙で格差是正を訴えました。元祖格差是正政党として頑張ってきました。小泉構造改革で果たして幸せになった人がいるんでしょうか。格差の拡大と貧困の問題はまさしく自民党政治の結果だと考えますが、いかがですか。総理は、日本は明るくしなければなりませんとおっしゃいました。私は言いたい、暗くしたのは一体だれなのかと。あなたたち自民党ではないですか。
今こそ、地方の再生、雇用の再生、医療の再生、社会保障の再生のために政策転換をしなければなりません。所信表明演説を聞く限り、政策転換は見えません。総理、あなたにできるんですか。
まず、雇用の再生についてお聞きします。
製造業についても派遣を認めるという二〇〇二年の派遣法の改悪を始めとした労働法制の規制緩和が、非正規雇用を増やし、労働条件の悪化を招いたという認識はありますか。今こそ法律を改正しなければなりません。社民党は、登録型派遣については専門職に限るという改正案を作っています。総理、政府が今考えているような日雇派遣を禁止するだけでは何も解決をしません。登録型派遣については専門職に限定すべきではないですか。
・・・【中略】・・・
○内閣総理大臣(麻生太郎君) 福島議員の御質問にお答えをいたします。
・・・【以降、途中まで略】・・・
労働者派遣法についてのお尋ねがありました。
これまでの労働者派遣法の改正は、企業と労働者双方のニーズを踏まえ、労働者保護に留意しつつ行われてきたものであります。今回の労働者派遣法の見直しは、日雇派遣を原則禁止するなど、労働者の保護を強化する観点から行うものであります。登録型派遣を専門職に限定することは、現在働いている労働者の不利益になるため適切ではないと考えております。
・・・<以下省略>・・・
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