衆議院・参議院会議録情報 抜粋

衆議院ホームページの会議録から一部抜粋したものを、こちらのホームページに転記致しました。

第3号 平成21年10月29日(木曜日)

平成二十一年十月二十九日(木曜日)
・・・【中略】・・・

本日の会議に付した案件

国務大臣の演説に対する質疑  (前会の続)
・・・【中略】・・・
重野安正君 私は、社会民主党・市民連合を代表して、鳩山総理の所信表明演説並びに新政権の基本政策についてお伺いいたします。(拍手)

・・・【以降、途中まで略】・・・
緊急雇用対策について伺います。

緊急雇用対策について、政府の姿勢が逐次明らかにされつつあります。完全失業率と有効求人倍率が過去最悪となる中、年末を控え、雇用情勢は厳しさを増しています。再度年越し派遣村が必要となるような事態は絶対に招かないよう、社民党は、雇用の維持確保、再就職支援、セーフティーネットの強化、住居支援、生活支援、ハローワークのワンストップサービス、雇用創出について、政府の取り組み強化を要望してまいりました。既に政府は二十三日に緊急雇用対策をまとめており、その意気込みは評価できるものの、その内容がまだまだ十分とは言えません。改善の余地がたくさんあります。

例えば、すぐできるものとして、雇用保険の適用拡大を提案いたします。現在は、日雇い雇用保険の対象は三十日以内の者に限られるため、三十一日以上六カ月未満の者は雇用保険の適用がない、制度の谷間となっている。この際、雇用保険加入要件を三十一日以上の雇用見込みに緩和し、事実上、すべての非正規労働者に雇用保険を適用するようにしてはどうか、このように考えますが、いかがでしょうか。

鳩山政権が目指す、国民一人一人が安全と安心、生きがいを実感できる社会を実現する上でも、最も重要な基盤となるのが雇用の確保ではないでしょうか。今後の情勢変化に応じて、予算措置や制度改正を伴うものも含め、追加の対策を打つお考えはありませんか、お伺いいたします。
・・・【以降、途中まで略】・・・

内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) 重野議員の御質問にお答えをいたします。

・・・【以降、途中まで略】・・・

雇用保険の適用拡大についての御質問でございました。

まずはセーフティーネットを強化して、国民の皆様方に安心を持って暮らしていただけるようにする。さらに、雇用保険の適用拡大につきましては、三党連立の合意や民主党のマニフェストの中にも盛り込まれているところでございます。

したがいまして、現在、厚生労働省の労働政策審議会で検討をしている最中でございまして、十分な議論を踏まえて対応してまいりたいと思いますが、年内に結論を出す予定でございます。できるだけ早く結論を出すように我々としても努力を申し上げたいと思います。

さらに、追加の対策についての御質問がございました。

我が国の雇用情勢は、御案内のとおり、非常に厳しい状況であります。さらにこれから年末年始にかけて悪化をする懸念も感じられておりまして、今後の事態の推移に予断は許されない、このことは御案内のとおりであります。

したがいまして、先般取りまとめました緊急雇用対策において、職を失って生活に非常に困っておられる方々への支援を最優先する、そして新卒者も、なかなか就職先が見つからない、未就職の方々への対応が求められております。そして同時に、雇用創造、新たな雇用分野というものを見出していくということに向けても本格的に取り組みをしておるところでございまして、細やかで機動的な内容となっており、政府一丸となって雇用対策に全力を傾注してまいりたい、そのように思います。

今後の情勢についても、今申し上げましたように予断を許さないということでありますので、引き続き細心の注意を払ってまいります。その推移によっては、政治主導により果断に対応してまいることもお誓いをする次第でございます。

・・・<以下省略>・・・




 

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