第174回国会 決算委員会 第2号
平成二十二年二月四日(木曜日)
午前九時開会
・・・【以降、途中まで略】・・・
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○平成二十年度一般会計歳入歳出決算、平成二十
年度特別会計歳入歳出決算、平成二十年度国税
収納金整理資金受払計算書、平成二十年度政府
関係機関決算書(第百七十三回国会内閣提出)
(継続案件)
○平成二十年度国有財産増減及び現在額総計算書
(第百七十三回国会内閣提出)(継続案件)
○平成二十年度国有財産無償貸付状況総計算書(
第百七十三回国会内閣提出)(継続案件)
・・・【以降、途中まで略】・・・
○柳澤光美君 おはようございます。民主党・新緑風会・国民新・日本の柳澤光美でございます。・・・【中略】・・・
次に、私がずっと当選以来真剣に取り組んできました自殺問題について質問をさせていただきたいと思います、少し決算にも絡めてですね。
私は、多くの働く仲間が過労死や過労自殺、あるいは精神障害による自殺者が出る、そんなのを身近にも見てきました。ですから、自殺問題には強い関心を持っていました。そこで、少しお時間をいただいて、自殺の実態と取組の経過をお話しさせていただきたいと思います。・・・【中略】・・・
鳩山総理は施政方針演説で、「いのちを守りたい。」から始まり、いのちを二十四回も使っていのちの大切さを訴えられました。マスコミ報道では理念的とか詩的だなどと報道され、野党の皆さんも批判されますが、私は鳩山総理の考えと全く一致です。・・・【中略】・・・経済というのは、経国済民、経世済民、国を治めて民を救うという言葉からできたと聞いています。民が救われない経済は間違っていると思います。何が情緒的ですか。何が理念的ですか。私は鳩山総理の演説に感動して涙が流れそうになりました。鳩山総理が目指す友愛の実現は必ず自殺者が減ることにつながると確信をしております。
鳩山総理のいのち、そして自殺に対する思いをお聞かせいただきたいと思います。
○内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) 柳澤委員が山本孝史議員を継がれて、ある意味で後継の形で自殺対策に大変積極的に取り組んでおられることを心から敬意を申し上げたいと思いますし、感謝をいたしたいと思います。・・・【中略】・・・やはり主たる原因は経済的な側面が極めて大きいと思っております。したがいまして、雇用問題に対してまず私ども最初に取り組んだところでございまして、雇用調整助成金の拡充、あるいは新たな雇用の創出というものによって多くの方々に自分たちの居場所と出番というものをつくり出していくことがまず何としても大事だなと、そのようにも思っておりますが、ただ、そうはいっても経済状況、そう簡単にすぐに明日にも元気になり切るなんていうことがなかなかできない経済状況だということを考えたときに、そうでなくとも、それでも居場所と出番というものを見出していけるような、お互いにお互いを支え合うような社会にしていきたいと。みんな一人じゃないよと、あなたの味方がここにもいるよ、あそこにもいるよと、そういう社会に変えていくことが大変大事だと思っておりまして、御高齢の方がだれにもみとられずに亡くなってしまわれるようなことも含めてでありますが、居場所と出番を何としてもつくり上げていきたい。
ハローワークとかそういうところでも心のケアなどを始めているところでありますが、もっと何か根本的な社会を変える、支え合いの新しい公共というのもその一つなんですが、そういう社会をつくり上げていくことで自殺対策に大きく前進できればな、そのように考えているところであります。
○柳澤光美君 ありがとうございます。・・・【中略】福島大臣の自殺への思いと御決意もいただければと思います。
○国務大臣(福島みずほ君) どうもありがとうございます。柳澤議員とは本当に自殺対策を考える議員有志の会で一緒にやってきまして、事務局長としてこの間牽引をしていただきまして、本当にありがとうございます。
そんな中で、私自身が内閣府の特命担当大臣として、まさにこの自殺対策をするようになりました。今おっしゃっていただいたように、自殺対策緊急対策チームをつくりまして、いろんな施策を出してきたところです。
自殺対策一〇〇日プランのことも言っていただきまして、ありがとうございます。近日中に閣僚レベルの自殺総合対策会議を開きまして、政府全体のまさにいのちを守る自殺対策緊急プランを決定したいと考えております。その中では、例えば連帯保証制度の見直しも検討ということもあるかもしれませんし、実際、役に立つというか、生きる支援につながるような総合的なそれぞれの施策をきちっと打っていきたいと思っております。
最近は宗教者の皆さんやいろんな方たちも、例えば自死遺族の方たちももちろんそうなんですが、多くの方たちが何とか自殺する方をなくそうといろんな形で手をつなぐようになりました。ハローワークで働く人、労働局で働く人、薬剤師さん、医師、介護士、看護師さん、それから学校の先生、気付いて声を掛けることで何とかそこで、よく眠れますか、大丈夫ですかと相談に乗ることで実際、自殺に追い込まれる方をなくすことができると思っています。でも、一番大事なことは、政治が、国家が、国家意思として自殺をなくすということをはっきり決めて、そのための施策をすることだと考えています。
先ほど申し上げましたいのちを守る自殺対策緊急プラン、この内閣が言う例えば雇用、労働者派遣法の抜本改正、雇用を守ることもそのことにつながると思っています。
一緒に頑張ってやっていきましょう。よろしくお願いします。
○柳澤光美君 ありがとうございます。
本当に鳩山総理が目指す鳩山内閣、人のいのち、友愛政治、これが実現するときに自殺者は確実に減ってくると、私たちも頑張りたいと思います。
総理は、施政方針演説で新しい公共によって支えられる日本ということを強く訴えられました。私も全く同感です。
・・・【中略】・・・
○柳澤光美君 ありがとうございます。
今回、緊急対策で、ワンストップでハローワークの対応をいただきました。実は、私はハローワークには強い思い入れがございました。
二〇〇四年に当選して二〇〇五年の通常国会でこのハローワーク問題で質問に立ちました。求職者があふれているのに、土日、祭日、全部休んで、九時から五時までしか開けていない、お昼休みも相談窓口閉める、夕方も四時には閉めてしまう、冗談じゃないと。僕らサービス業だったら、お客様の来てくれるときに三百六十五日、二十四時間開ける、だからシフトをしいて交代で勤務をして交代で休みを取るんだ、何でできないんですかという質問をして、そのときも尾辻大臣が前向きにとらえていただいて、翌四月一か月で六百八か所あるハローワークが全部シフト制を入れて九時から五時まで相談業務に乗る、二十万都市の大きいハローワークから夜七時まで開ける、土曜日も開くことになりました。
一昨年派遣切りがあったときに厚生労働省の労働局に行って、派遣切りで困っている皆さんに相談に乗るには年末開けなかったら大変なことになる。むしろ、外国人のいらっしゃるところには、ブラジル語が分かること、通訳を配置するぐらいにはすべきだと。それが、今回、政権交代をして、年末年始も開けていただくことになりました。
厚生労働省の皆さんには本当に努力をいただかなきゃいけないんですが、ただ、内閣府と厚生労働省がばらばらに動いてはいけない。厚生労働省もいろんな今取組をされようとされているのは分かっておりますが、是非、内閣府と厚生労働省が連携をしてやっていただきたいと、その辺を長妻大臣に最後お伺いしたいと思います。
○国務大臣(長妻昭君) 柳澤委員におかれましては、本当に自殺対策に長年取り組んでおられて敬意を表します。
先ほど御紹介いただいたNPO法人ライフリンクでありますが、その報告書の一節に、自殺は極めて個人的な問題である、と同時に、社会構造的な問題であるというふうに書いてありまして、私も全く同感であります。
そういう意味では、この内閣全体で社会構造的な問題に取り組むということでございまして、福島大臣とも連携をいたします。ハローワークで保健婦さんを配備をする、あるいは今度は新規事業でありますけれども、ハローワークに住居・生活相談アドバイザーという方を新たに配備をして御自宅の問題、生活の問題、そういう問題もきめ細かく相談に乗る、こういう体制等も考えているところであります。
○柳澤光美君 本当にありがとうございました。鳩山総理、それから閣僚の皆さん、何があろうが、石にかじりついても四年間みんなで頑張りませんか。私たちが必ず日本を良くできるんだと、そんな思いで私も頑張ります。
ありがとうございました。
・・・<以下省略>・・・
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