衆議院・参議院会議録情報 抜粋

参議院ホームページの会議録から一部抜粋したものを、こちらのホームページに転記致しました。

第165回国会 厚生労働委員会 第2号
平成十八年十月二十六日(木曜日)
    午前十時開会
     ─────────────
   出席者は左のとおり。
     委員長         鶴保 庸介君
     理 事
                 阿部 正俊君
                 中村 博彦君
                 櫻井  充君
                 津田弥太郎君
                 浮島とも子君
     委 員
                 岸  宏一君
                 坂本由紀子君
                 清水嘉与子君
                 武見 敬三君
                 中島 眞人君
                 中原  爽君
                 西島 英利君
                 南野知惠子君
                 藤井 基之君
                 足立 信也君
                 島田智哉子君
                 下田 敦子君
                 辻  泰弘君
                 森 ゆうこ君
                 柳澤 光美君
                 山本 孝史君
                 山本  保君
                 小池  晃君
                 福島みずほ君
    国務大臣
        厚生労働大臣   柳澤 伯夫君
    副大臣
        厚生労働副大臣  石田 祝稔君
        厚生労働副大臣  武見 敬三君
    大臣政務官
        厚生労働大臣政
        務官       松野 博一君
    政府参考人
        内閣府大臣官房
        審議官      齋藤  潤君
        内閣府規制改革
        ・民間開放推進
        室長       田中 孝文君
        警察庁交通局長  矢代 隆義君
        金融庁総務企画
        局参事官     知原 信良君
        金融庁総務企画
        局参事官     山崎 穰一君
        財務大臣官房審
        議官       佐々木豊成君
        文部科学省スポ
        ーツ・青少年局
        スポーツ・青少
        年総括官     西阪  昇君
        厚生労働大臣官
        房総括審議官   宮島 俊彦君
        厚生労働省医政
        局長       松谷有希雄君
        厚生労働省健康
        局長       外口  崇君
        厚生労働省労働
        基準局長     青木  豊君
        厚生労働省職業
        安定局長     高橋  満君
        厚生労働省職業
        安定局高齢・障
        害者雇用対策部
        長        岡崎 淳一君
        厚生労働省雇用
        均等・児童家庭
        局長       大谷 泰夫君
        厚生労働省社会
        ・援護局長    中村 秀一君
        厚生労働省社会
        ・援護局障害保
        健福祉部長    中谷比呂樹君
        厚生労働省老健
        局長       阿曽沼慎司君
        厚生労働省保険
        局長       水田 邦雄君
        厚生労働省年金
        局長       渡邉 芳樹君
        厚生労働省政策
        統括官      金子 順一君
        社会保険庁運営
        部長       青柳 親房君
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   本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○社会保障及び労働問題等に関する調査
  (周産期医療の課題と助産師の活用に関する件 )
  (医師の確保対策に関する件)
  (公的医療保険制度の意義と役割に関する件)
  (保険免責制の導入の是非に関する件)
  (児童虐待防止対策の強化に関する件)
  (少子化対策に係る諸施策の推進に関する件)
  (障害者の就労支援等の在り方に関する件)
  (偽装請負及び賃金未払に対する取組に関する件)
  (パートタイム労働者の均衡処遇を確保するための法整備に関する件)
  (臓器移植に関する件)



---〔中 略〕---


○小池晃君 日本共産党の小池晃です。



---〔以降、途中まで別問題の討論〕---


   〔資料配付〕

○小池晃君 引き続いて、大きな社会問題になっている偽装請負のことをお聞きしたいんですが、青色発光ダイオードの開発で有名になった徳島県の日亜化学工業というところでは、五千人の労働者のうち千六百人が請負で働いています。この請負会社の一つがシーツービーテック、CTBという会社なんです。ここの労働者は、日亜化学の労働者と正に一体混然となって働いて、時給千百円余り、年収二百万円余りで、賃金は同世代の正社員の半分以下だと聞きます。組合を結成して派遣法違反だということで直接雇用を求めているんですが、今お配りした文書は徳島労働局に提出した証拠でありますが、これは昨年九月に労働局の臨検の際にCTBが、間違っても日亜、まあ要するにその派遣先というか、そこの工場の人から指示を受けている、一緒に作業をしていると言わないようにと、こういう文書を配っているんですよ。私、この対応の練習までやって偽証を徹底させていたというんですね。
  大臣、私は、こういう極めて悪質な偽装請負が広がっているという実態がある。予算委員会でもこの問題取り上げましたが、基本的な認識として偽装請負は法律違反であると、これは根絶すべきものだと思いますが、大臣はどのように立ち向かうおつもりなのか、お聞かせください。

○国務大臣(柳澤伯夫君) 私もその点については全く小池委員と同じです。
  こういう偽装請負というようなことはもう明らかなる法律違反ですから、これはもう根絶をしなければいけないと、こういう考え方でございます。したがいまして、これから個別の事業所に対する監督指導というものを強化していきまして、その事実を発見した場合には法律に基づいてしっかりした処分をしていきたいと、このように思っております。

○小池晃君 その点で、日本経団連の御手洗会長が経済財政諮問会議で、請負法制に無理があり過ぎると、これを是非見直してほしいと述べたと言われています。自らの企業でもこの問題が出てきているときにその企業のトップが言うべきことかと。しかも、日本経団連の会長であります。
  経団連の企業行動憲章には企業の社会的責任を果たすことが重要だというふうにしておりまして、その責任を果たすに当たっては法令遵守が社会的責任の基本であることを再認識する必要があると明確に言っているわけですね。
  私、大臣は、やはり日本経団連に対して法律を守って偽装請負を根絶するということをやはり物申すべきではないかと思うんですが、いかがですか。

○国務大臣(柳澤伯夫君) 御手洗経団連会長の、これは経済財政諮問会議における御発言について御指摘があったわけですけれども、我々が知るところでは、同じ発言の中で御手洗議員は、同時に、法律を遵守するのは当然ということを発言なさっておりまして、十分、人から言われるまでもなくその点は分かっている、理解をされているというふうに受け止めているわけです。

○小池晃君 いや、分かってないから法律に無理があるんだなんていう発言が出てくるんじゃないですか、やっぱり。それは法制遵守するって当然ですよ。でも、こういう発言がやっぱり経団連トップから出てくるということに、私は、厚生労働省ですから、そういうことはいかぬと物申すというのは当然じゃないかと思いますが、いかがですか。

○国務大臣(柳澤伯夫君) その指摘というのが、仕事を教えるということでそれに言及してなさったというふうに私ども理解をしておりますけれども、仕事を教えるというのは非常に意味内容は多様でありまして、私どもはいろんな態様があると思うんですけれども、そのすべてがこの法律に、労働者派遣法ですけれども、抵触するということには直ちにはならなくて、何というか、一つの理は、理屈があるというふうにも受け止められると。
  同時に、御手洗議員は、コンプライアンスのことについては重々承知をして、法律を遵守するのは当然ということを発言されているわけですから、我々はこの発言全体について理解ができないわけではない。むしろ、何というか、いろいろ検討する余地もあるだろうと、このように思っておりまして、それこそ、これをもう断固糾弾すべき発言だというふうには必ずしも思わないということであります。

○小池晃君 法令遵守すると言いながら、自分たちのキヤノンで遵守していないわけですからね。腰引けていますよ、やっぱり。根絶するという先ほどの御発言と比べて私は非常に疑問だと。



---<以下省略>---




 

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