衆議院・参議院会議録情報 抜粋

参議院ホームページの会議録から一部抜粋したものを、こちらのホームページに転記致しました。

第165回国会 決算委員会 第3号
平成十八年十二月四日(月曜日)

    午前九時開会
     ─────────────
    委員の異動
  十一月二十七日
     辞任         補欠選任   
      松下 新平君     高橋 千秋君
  十二月一日
     辞任         補欠選任   
      岸  信夫君     小林  温君
      犬塚 直史君     松下 新平君
      神本美恵子君     山本 孝史君
      藤本 祐司君     那谷屋正義君
      山下 栄一君     遠山 清彦君
      小林美恵子君     紙  智子君
  十二月四日
     辞任         補欠選任   
      高橋 千秋君     和田ひろ子君
      藤末 健三君     主濱  了君
     ─────────────
   出席者は左のとおり。
     委員長         泉  信也君
     理 事
                 小池 正勝君
                 中島 眞人君
                 吉田 博美君
                 直嶋 正行君
                 柳澤 光美君
                 弘友 和夫君
     委 員
                 岡田  広君
                 小泉 昭男君
                 小林  温君
                 田浦  直君
                 西島 英利君
                 西銘順志郎君
                 藤井 基之君
                 森元 恒雄君
                 山谷えり子君
                 足立 信也君
                 朝日 俊弘君
                 主濱  了君
                 高橋 千秋君
                 津田弥太郎君
                 那谷屋正義君
                 藤末 健三君
                 松井 孝治君
                 松下 新平君
                 山本 孝史君
                 和田ひろ子君
                 加藤 修一君
                 遠山 清彦君
                 紙  智子君
                 又市 征治君
    国務大臣
        内閣総理大臣   安倍 晋三君
        総務大臣     菅  義偉君
        法務大臣     長勢 甚遠君
        外務大臣     麻生 太郎君
        財務大臣     尾身 幸次君
        文部科学大臣   伊吹 文明君
        厚生労働大臣   柳澤 伯夫君
        農林水産大臣   松岡 利勝君
        経済産業大臣   甘利  明君
        国土交通大臣   冬柴 鐵三君
        環境大臣     若林 正俊君
        国務大臣
        (内閣官房長官) 塩崎 恭久君
        国務大臣
        (国家公安委員
        会委員長)
        (内閣府特命担
        当大臣(防災)
        )        溝手 顕正君
        国務大臣
        (防衛庁長官)  久間 章生君
        国務大臣
        (内閣府特命担
        当大臣(沖縄及
        び北方対策、科
        学技術政策、イ
        ノベーション、
        少子化・男女共
        同参画、食品安
        全))      高市 早苗君
        国務大臣
        (内閣府特命担
        当大臣(金融)
        )        山本 有二君
        国務大臣
        (内閣府特命担
        当大臣(経済財
        政政策))    大田 弘子君
        国務大臣
        (内閣府特命担
        当大臣(規制改
        革))      佐田玄一郎君
    内閣官房副長官
        内閣官房副長官  鈴木 政二君
    副大臣
        財務副大臣    富田 茂之君
        厚生労働副大臣  石田 祝稔君
    大臣政務官
        防衛庁長官政務
        官       北川イッセイ君
        国土交通大臣政
        務官       梶山 弘志君
        国土交通大臣政
        務官      吉田六左エ門君
        国土交通大臣政
        務官       藤野 公孝君
         ─────
        会計検査院長   大塚 宗春君
         ─────
    政府特別補佐人
        人事院総裁    谷  公士君
        内閣法制局長官  宮崎 礼壹君
    事務局側
        常任委員会専門
        員        桐山 正敏君
    政府参考人
        内閣審議官    原  勝則君
        内閣参事官    安藤 友裕君
        内閣府大臣官房
        長        山本信一郎君
        総務大臣官房長  荒木 慶司君
        総務大臣官房総
        括審議官     久保 信保君
        総務大臣官房審
        議官       綱木 雅敏君
        総務省行政管理
        局長       石田 直裕君
        総務省自治財政
        局長       岡本  保君
        厚生労働大臣官
        房長       太田 俊明君
        厚生労働省医政
        局長       松谷有希雄君
        厚生労働省医薬
        食品局長     高橋 直人君
        厚生労働省職業
        安定局長     高橋  満君
        厚生労働省職業
        能力開発局長   奥田 久美君
        厚生労働省社会
        ・援護局長    中村 秀一君
        厚生労働省老健
        局長       阿曽沼慎司君
        厚生労働省保険
        局長       水田 邦雄君
        社会保険庁総務
        部長       清水美智夫君
        社会保険庁運営
        部長       青柳 親房君
        環境省地球環境
        局長       南川 秀樹君
    説明員
        会計検査院事務
        総局次長     石野 秀世君
        会計検査院事務
        総局第一局長   諸澤 治郎君
        会計検査院事務
        総局第二局長   千坂 正志君
        会計検査院事務
        総局第五局長   増田 峯明君
     ─────────────
   本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○平成十七年度一般会計歳入歳出決算、平成十七
  年度特別会計歳入歳出決算、平成十七年度国税
  収納金整理資金受払計算書、平成十七年度政府
  関係機関決算書(内閣提出)
○平成十七年度国有財産増減及び現在額総計算書
  (内閣提出)
○平成十七年度国有財産無償貸付状況総計算書(
  内閣提出)

 



---〔中 略〕---


○又市征治君 社民党の又市です。





---〔以降、途中まで略〕---


認識が大きく違うんだろうと思うんですね。経済評論家の内橋克人さんも、パートなどの非正規雇用を増やし従業員の賃金を減らしたリストラ効果が大きい、銀行の不良債権処理も公的資金と日銀のゼロ金利政策が原資であり、家計から企業に所得の移転が進められたと、こういう指摘を実はしています。
  総理、こういうときだからこそ逆の流れ、企業から家計へと所得の再分配を図るのが私は、さっきあなたもおっしゃったけれども、正に政治の使命なんじゃないでしょうか。その点をもう一度改めてお聞きをいたします。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) この構造改革を進めてきた五年半の間に日本経済は力強く回復してきたと、そして成長軌道に乗ったのは事実でございます。そして、もちろん企業も収益を上げているわけでありますが、有効求人倍率も回復をいたしてまいりました。失業率においてもそうです。
  そしてまた、非正規の雇用者と正規の雇用者について見ても、正規の雇用者がだんだん増え始めてきたのも事実でございまして、それはやはり経済が活性化してきた、これは結果であろうと、このように思うわけでありまして、こうした方向は決して間違っていなかったと私は確信をいたしておる次第でございまして、先ほど申し上げましたように、税制を考える、企業税制を考える上においては、やはり世界の中において競争に勝ち残っていく、そのことによって雇用も確保されるわけでございまして、そういう観点からもこの税制を検討していく必要もあるでしょう。しかし、それと同時に、当然、国民の皆様の受け止め方等々も配慮していくのは当然だろうと、このように思います。

○又市征治君 庶民は定率減税は来年から全廃、一月から、ところが法人税は九八年度の減税で一兆四千億円を下げたまま、さらに九九年にも下げてまいりまして、今もそのままですね。合わせて、当時の額にして三兆一千億円の企業減税が続いている。大企業が四期連続で過去最高益を上げている今、そして今おっしゃったとおり、大変なそういう意味では国際競争力を付けて大企業が今の申し上げたようなこういう数値を出している。全くオウム返しみたいな同じことをおっしゃっておって、国民の側は、さっき総務省の家計調査を言ったように下がり続けているわけですよ。ここのところをしっかり踏まえてほしいと、こう申し上げている。法人税の税率はむしろ、八九年の四〇%とは言いませんけれども、せめて九七年度の三七・五%までやっぱり私は戻すべきじゃないかと思う。
  こんなことをおっしゃっていると、総理は、あなたは美しい国づくりなんというふうに売りにされていますけれども、これでは一部大企業栄えて民貧し、こんな格好で、先ほども出ましたが、OECD諸国の中で今ワーストファイブだと、こういうふうに言われていますけども、ますます貧困率の高い格差社会、醜い国になっていってしまうんじゃないですか。こうした小泉改革の影の部分の是正が今求められているんじゃないかと、こう思うんです。もう一度お答えください。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) OECDの先ほどの数字でございますが、先ほども申し上げたんですが、それは、日本が提出をしている数値とほかの国々が出している調査の仕方が違うわけでありまして、これは、例えば学生等々もこちらの方は数字が入っているわけでありまして、それを変えますとそれほど下位の方ではないということと、それは決して絶対値ではないということでございまして、平均値とどれぐらいの差があるかということでございまして、絶対値としての貧困ではないということはまずはっきりと申し上げておかなければならないと、このように思います。
  その上において、やはりこれは先ほども申し上げましたように、国が経済成長をしていくことが大切であって、その果実をいかに均てんしていくかということではないだろうかということでございます。成長していくためには、やはり成長のエンジンである企業が競争力がなければならないというのは当然のことではないだろうかと、このように思うわけでございます。その中で安定的な経済成長を続けることによって、いかに家計部門に、あるいはまた地域に、中小企業にそうした果実が均てん化されるか、そのための方策を考えていかなければならないと考えております。





---<以下省略>---




 

目次へ