『反対尋問』




K 仕事の能率・ATM・クリーンルーム(ちり・気温・リズム)
 

前回あなたが述べられた、意識もうろうとなって疲労こんぱいになるということを前提にした場合には、熊谷製作所での検査業務というのはあなたはちゃんとできるんですか。ミスが起きたりしないのかとか。    

 
ミスはだれでも起きるんで、そういった意味じゃ、ちゃんとできるんですかと言ったら、全員の方に、ちゃんとできないと。


私が聞きたいのは、あなたが体のリズムが崩れると思ったときの前と後ろを聞いてるんですよ。同じなのか違うのか。    

 
検査ができるかということですか。


自分の仕事のこなし方、こなしよう、自分が思って、仕事の能率が落ちたとかそういうことがあるのかどうかを聞いてるんです。    

 
仕事の能率というのはちょっと分からないんですが、実際には検査はやっていました。


何かあなたが検査がちゃんとできていないということで上司から怒られたりしたことはありますか。ミスが多いから怒られたとか。    

 
明確に注意というのはないですよね。


それから、熊谷製作所の中のATMの話をされてますよね。    

 
はい、あります。


今でもあれはATMだと思ってるんですか。    

 
食堂の横にある機械ですね、はい、あります。


あれはATMじゃなくて、社内預金用の機械であるとか出張旅費の精算用の機械であるとかいう話は当時してなかったですか。    

 
いや、私はATMと聞いていましたので、ATMと思っていました。


ただ、あなたたちは使えないと、こういうふうに思ってたわけね。    

 
はい。


あなたも出張したことがあるわけですけれど、あなたが出張するときは熊谷製作所の総務課で現金払で出張旅費を渡されてたでしょう。    

 
はい。


社員の人はそのあなたがATMと思っていた機械で出張旅費を受け取ったりなんかしてたんじゃないですか。    

 
それは分かりません。その話は社員の方の話だと思いますので、私はそういう話は聞いてないです。


それから、あなたはクリーンルームが作業してる人の体によくないんだというふうなことをおっしゃっておられるんだけど、どういう点がよくないんですか。    

 
それは私もというか、まだ分かってないと思うんですけど。


例えば、精密機械を扱ってるんで、ごみをなくしたり、空気中のちりをなくしたりしてるんでしょう。    

 
ちりはなくします。


それは人体に有害なことなんですか。    

 
それは分からないと思うんですが。


ちりがないことが有害か無害かは分からない。    

 
それは分からないと思います。


そのほかに、気温が一定だということも述べておられたけど、それは体にとって悪いことなんですか、いいことなんですか。    

 
それも分からないと思うんですが。ただ、リズムは狂いますよね、1日いると。


どういうリズムが崩れるんですか。    

 
これはまず時間の感覚がなくなってしまいますので。


どうしてですか。    

 
これは常に一定のところにいますので。


それは別にクリーンルームじゃなくても同じなんですよね、そんなの。一定のところで仕事をしてると。    

 
昼夜の区別もなくなってしまいますよね。


それはどうしてですか。    

 
これはまあ・・・。


室内でずっと作業してたらそれは同じことでしょう。クリーンルームに限った話じゃないですよね。    

 
その区別に関してはそうですね。


それで、あなたは寒かったり暑かったりするというふうなことを言ってるんだけど、クリーンルーム内というのは室温が一定だということと矛盾してるような気もするんですが、どうですか。    

 
これは動けばやはり体温が上がりますし。


動いた作業の量によると、こういうことですか。    

 
また、その日の体調によってしまいますので。



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